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『野ばら』との出逢い

楽譜「野ばら」91曲集

 『野ばら』の研究は、『楽譜「野ばら」91曲集』(坂西八郎編、岩崎美術社、1997年)との出会いから始まりました。とある演奏会のプログラムの選曲をしている中で『野ばら』が話題に上り調べたところ、この楽譜集の存在を知りました。なんと91曲もの『野ばら』の楽譜が現存し、それらが纏められ出版されていたというのです。ゲーテの『野ばら』の詩に85人もの作曲家が魅せられ、91曲もの『野ばら』が誕生し現存する事に衝撃と感銘を受けた瞬間です。そして一生涯を掛けて91曲の『野ばら』を収集なさった故坂西八郎先生を心から尊敬しました。先生は生憎2005年に亡くなっていた為お目に掛かる事は叶いませんでしたが、奥様にはお目に掛かる事が叶い、先生の研究に対する情熱や人物像などを垣間みる事ができました。僕自身の『野ばら』の研究の発端は故坂西八郎先生の『楽譜「野ばら」91曲集』に出会えた事であり、この場をお借りして心から感謝と尊敬の意を先生に捧げたく思います。

 『楽譜「野ばら」91曲集』との出逢いこそが全ての原点となり運命の分岐点となりました。15年前に出版された事もあり楽譜集の入手には困難を極めましたが、古本屋で取り扱いがある事を知りましたので直ぐに注文しました。更に調べを深めていく中で、『野ばら』は文献上は154曲も存在する事を知りましたが、現存する楽譜は91曲のみ。つまり60曲以上の楽譜が未発見のまま何処かに埋もれている事になります。「未発見」という言葉に野心や意欲を掻き立てられ、自分自身の手で探し出そうと考えた始めたのです。




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